Monte Bianco: bello o gustoso?

Monte Bianco: bello o gustoso?

Ciao a tutti!
皆さまいかがお過ごしでしょうか? 時のたつのは早いもので今年ももう1ヶ月を切りましたね。
今日はみなさんにモンテビアンコについて書きたいと思います。
モンテビアンコといえば、かの霊峰、モンブランのイタリア側からの呼び名ですね。
私は8年前の9月にアオスタからクールマイユールへ向かう車窓からほんの数秒だけ、その姿をこの目で見ることができました。
クールマイユールに着いた時には、下は晴れていたのですが山には雲がかかってしまっていました。
ケーブルカーに乗って近くまで行くつもりだったのですが、親切なというか、商売っ気のない駅員さんに、今日の雲は動かないし、上は寒いし行っても無駄だよ。”Non vale la pena!” と言われ断念し、その時はふもとの散策と街歩きだけとなりました。
どの家も窓辺にたくさん花を飾っていてとてもかわいい街でした。
2015年からはそのケーブルカーもリニューアルされて、360度回転、ケーブルカーのどの場所からも大パノラマと眼下の氷河を楽しめるようになったようですね。
チャンスがあれば是非乗ってみたいものです。

ところで今日私がみなさんに紹介したいのは、ドルチェのモンテビアンコです。
このレシピを知ってからもう10年以上になりますが、栗の季節になると毎年必ず作って楽しんでいます。
今年もぎりぎり間に合いました。

 

巷に流行る上品なおしゃれなモンブランとはだいぶ違いますが、美味しさは天下一品です。
まず栗を下茹でして、鬼皮と渋皮を取ったら、ひたひたの牛乳で少しずつお砂糖を加えながら焦がさないようにゆっくり煮ていきます。
オリジナルのレシピでは栗1キロに砂糖250gとありましたが、日本の栗は甘いので栗に対して最大2割程度で十分だと思います。
水分が少なくなってくるとマグマのようにプツプツ破裂してきますから、やけどしないようにお気を付けください。
柔らかくなったら、潰して熱いうちに裏ごしし、ラム酒とココアパウダーを混ぜ味を調えます。
これを冷ましてマロンクリーム(というかペースト)の出来上がりです。

普通のモンブラン用の口金で絞り出せるようなやわなクリームではないので、ポテトマッシャーを使って山の様にお皿に盛りつけていきます。
その上にたっぷりの生クリームを雪に見立てて飾ります。
マッシャーがなければ、粗目のザルで漉したものを潰さないように形作って小ぶりにすることもできます。
美味しくてついついお代わりして食べたくなりますが、あとでずっしりときますので要注意です。
このペーストは冷凍保存もできますから、クリスマスにカラーチョコやアラザンなどでクリスマスツリーのようにデコレーションもできますよ。
Ne vale assolutamente la pena!
ちょっと手間はかかりますが、本当に美味しいので皆さまにも是非お試しいただきたいです。
Buon appettito!