La coscienza di Zeno 「ゼーノの意識」
今期文学講座では、とても重要で美しいと評される有名なイタリア文学作品、イタロ・ズヴェーヴォ(1861-1928)の長編小説 La coscienza di Zeno 「ゼーノの意識」を読みます。レッスンで使用する小説は、初級レベルの方にも充分にお読みいただけるよう、より易しいイタリア語に要約されたものです。
トリエステ出身で裕福な暮らしをしている主人公、ゼーノ。人間関係や仕事がうまくいかないことで自己不信に陥った彼は、精神科医の勧めで回想録を書き始めます。時が経つにつれ、ゼーノの病は全ての人々に共通する、社会的な問題であると気付きます。意識の流れが精密に描き出され、突然訪れる結末まで目が離せない、イタロ・ズヴェーヴォの代表作です。
隔週×全6回 火曜 11:00~12:30(90分)
1/14、1/28、2/18、3/4、3/18、4/1
受講料
¥20,350(税込)全6回×90分
*開講の決定後は1回のみのご受講も可能です。¥4,400(税込)
*スペシャルコースは入会金を頂いておりません。
講師
マリア・モンターニャ
レベル
初級~
*Nuovo Espresso1を終えた方
*オンラインでのご受講も可能です。
ご希望に応じてお好きな時間に、プライベートレッスンもできます。
¥35,640(税込 全6回× 60分) ¥45,500(税込 全6回× 90分)
¥22,000(税込 全6回× 60分)/ 1名 ¥29,800(税込 全6回×90分)/1名
過去の文学講座
ピランデッロの短編小説
新しい文学講座では、マリアのお気に入りの作家、ルイジ・ピランデッロ(1867-1936)の9本の短編小説が掲載されている短編集 Novelle per un anno を読んでいきましょう。9本の短編小説には、Pensaci, Giacomino!”「考えろ,ジャコミーノ」、”La giara”「瓶」、”Ciaula scopre la luna “「月を見つけたチャウラ」などが含まれます。
*各短編はそれぞれ5、6ページで初級レベルの方にも十分お読みいただけるよう、より易しい言葉に要約されたものです。
ピランデッロの物語は、社会の偽善と問題を皮肉たっぷりに語り、人生とその生きる世界を深く分析しようとするものです。ピランデッロは間違いなくイタリア文学の重要な小説、短編、戯曲を書いた作家です。
ピランデッロは1900年に文章に革命を起こし、イタリアとヨーロッパで最も研究され、愛される作家となり、1934年にはノーベル文学賞を受賞しました。
シチリア出身の素晴らしい作家の作品と、人生と現実についての彼の考えを、この面白く独創的な短編集でより深く学びましょう。
~Seminario sulla Divina Commedia di Dante~
Mariaの連続セミナー:ダンテ『神曲』①~③
『神曲』は世界で最も有名な作品の一つです。詩人ダンテは、全ての人間が自身の魂を救済するためにしなければならない冥界への長い旅を考えました。セミナーは、『神曲』の構成に沿って、①地獄篇、②煉獄篇、③天国篇に分けて行います。
ダンテ、『神曲』で物語の案内をしていく、古代ローマの詩人のウェルギリウス、ダンテの愛したベアトリーチェとともに、この素晴らしい作品を学びましょう。ダンテの考えた冥界の様相、罪、罰を理解しながら、14世紀のフィレンツェ方言で書かれたオリジナルのいくつかの場面を現代のイタリア語に訳しながら、一緒に読んでいきましょう。ダンテが旅の途中で出会う歴史上の人物や架空の人物についての知識も深めていきます。また現在でもイタリア人が良く引用する、作品中のフレーズについても学んでいきましょう。
(2022/2/27、3/27、4/24、講師:Maria Montagna)
Pinocchio: in italiano facile『ピノッキオ』
1881年にフィレンツェでカルロ・コッローディによって書かれたイタリア文学の傑作『ピノッキオ』はイタリア文化・言語を楽しむ人には、必読です!
世界中で知られているように『ピノッキオ』はトスカーナのかわいい人形で、本物の少年になるまで様々な問題を引き起こします。この小説はその面白さだけでなく、人形が本物の子どもに変わるのを、人間のありさまの譬えとしてとらえると点で深い読み応えがあります。
文学講座で使用するPinocchio: in italiano facile『簡単なイタリア語のピノッキオ』は、原作の全文を現代の読者に適したシンプルでわかりやすいイタリア語で表現したものです。後編ではテキストの後半部分を読み終えます。
また20世紀初めの版にあったカルロ・キオストリの原画が用いられています。
I promessi sposi
今回の文学講座では、イタリア文学における最も重要な小説の一つ、アレッサンドロ・マンゾーニが1840-42年に発表した『いいなずけ』I promessi sposiを扱います。
マンゾーニの文章はとても難しいので、シチリア在住のイタリア人女性教師が読みやすく書き直した要約版を読んでいきます。要約版は、かわいいイラストもあり、わかりやすいイタリア語で書かれています。
小説の舞台は17世紀前半であり、主人公のレンツォとルチアが結婚するために乗り越えなければならない障害を歴史とフィクションを交えて書かれた名作です。
この小説のおかげで、トスカーナ弁から派生したイタリア語がイタリアの公用語になったため、『いいなずけ』は大変重要な文学作品です。
イタリアの学校で必ず読む古典作品の一つでもあります。
Le città impossibili
イタリアの各都市は地域により歴史や伝統が異なります。そのため、各都市のステレオタイプも違っており、外国人にも知られています。
果たして、イタリアのステレオタイプは本当なのでしょうか?
講座ではイタリアの12の都市を訪れながら、そのステレオタイプを理解していきます。ぜひご一緒に Le città impossibili を読みながら、各都市について学んでいきましょう!
Amore e cappuccino
・・・ドイツ人の女の子、カレンはローマへ旅行中。空港に到着してすぐ、若くてハンサム、そして感じの良い青年クラウディオに出会います。カレンとクラウディオはすぐに友達になりますが、クラウディオはとても不思議な青年でした。カレンは彼の秘密を探ろうと・・・
ローマを舞台にした可愛らしい物語。
ぜひご一緒に物語を楽しみながら学習しましょう!