モリーゼ州ヴェナフロへの誘い①

モリーゼ州ヴェナフロへの誘い①

先日、Katia校長はOlives Roadというエクストラバージンオリーブオイルや食に関するイベントや旅行を企画する方々からのご招待で、モリーゼ州ヴェナフロという小都市を訪れたそうです!
モリーゼ州出身のKatia校長も初めて訪れたヴェナフロについて、Olives Roadの滝沢さんがブログ記事を書いてくださいました!
これから3回に分けて、ヴェナフロをブログで紹介していきます。
1回目はヴェナフロ・州立オリーブ公園を詳しく見ていきましょう。

ph. Emilio Pesino

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LE VIE DELLE BONTA’ (真の美食探求)
ヴェナフロ「ポルタ ・デル ・モリーゼ」
ローマから電車で 1 時間半、またはナポリから バスで1 時間の旅路、車窓からの風景が突然変わり、生物多様性に富む樹齢数百年のオリーブ樹木に覆われヴォルトゥルノとバルトロメオの 2 つの川が流れる、コルノ山 (1054 m) とサンタ クローチェ山 (1026 m) を背景とした雄大なパノラマがヴェナフロ「ポルタ ・デル ・モリーゼ」への到着を知らせる。
これらの山岳は、季節により多種多様のマジカルな色彩に染まる: 春には、数百ものオリーブの木が開花し、山の斜面や丘陵は雪に覆われているよう。 夏には、高貴な銀緑色のオリーブの葉が景色を引き立て、秋から冬にかけてのヴェナフロ産 エクストラバージン オリーブオイル(Evo Oil) 生産季節には、光彩な緑色と紫色にカムフラージュ。

ph. Emilio Pesino


ヴェナフロ・州立*オリーブ公園(Parco Regionale dell’Olivo di Venafro)は地中海で唯一かつ最初のオリーブ保護地域。ヴェナフロ到着したてにもかかわらず、早速、絶景を誇るオリーブ公園散策に出発。*モリーゼ州
当オリーブ園に生育するオリーブ品種のうち、アウリナ品種は (古代ラテン語作家達は「Liciniana」と呼称) 古代ローマ時代あらゆる著名人** に称賛され、アウリナ品種オリーブから得られる繊細なオリーブオイルの卓越した品質は何世紀にもわたり高く評価されてきた。多土着オリーブ品種 Olivastro, Olivo maschio, Pallante, Rotondella, Rossuola e Sperone del Gallo等も共存。 **ホラティウス、マルティアリス、ストラボン、大プリニウス、カトー 等の著名人

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樹齢数百年のオリーブの木に囲まれた息を吞む絶景を眺めつつ、ドライストーン(当石壁のメンテナンスには多大な努力と職人技を要する)古代歩道とラバ専用小道、サイクロペアンの壁(巨大なサムナイト要塞の遺跡 – 紀元前5世紀), ローマ古代井戸とローマ劇場(西暦1世紀)等古代遺跡が散在する山路を散策。
更に、山崖とオリーブ木立のふもとにある魅惑的な景観内にてGiardino degli Olivi Patriarchiも訪問. Giardino degli Olivi Patriarchi内では、エミリア・ロマーニャ州のフォルリ市(Forlì) 在 Associazione dei Patriarchi della Naturaとの協力の下、貴重なイタリア各地の古代オリーブのと絶滅の危機に瀕しているオリーブの木が育成、保存されている。
当公園は過去数年に渡り、ヴェナフロ・州立オリーブ公園局(Ente Parco Regionale dell’Olivo di Venafro)、主宰エミリオ・ペジーノの指揮下で、オリーブ園保護及び散策アクティビティ推進にかかわる各分野の専門家との協力により、環境保護、整備、改善を目的とし管理されている。
又、ヴェナフロオリーブ公園局は、マリオ・レポーレ財団(Fondazione Mario Lepore)と共に、12 月初旬に毎年恒例のイベント ”ヴェノレア” (VENOLEA) 開催に加え、近年イースター期間中、オリーブ園を取り巻くユニークな自然景観を利用し非常に趣のあるヴェナフロオリーブ園を舞台とした ”パッショーネ・デル・クリスト” (Passione del Cristo) のリヴァイヴァルを推進。ヴェナフロオリーブ園内での当劇場公演は1967 年イタリアでは初の試みで、1968 年より実施。

文責:滝沢実加氏

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