カーニバル ~Carnevale~
2019年2月27日
みなさま、こんばんは!
今日は、今の時期イタリア各地で開催されているカーニバルのお話です。
イタリアのカーニバルと言えば、思い浮かぶのはヴェネツィア。
カーニバルの期間中、広場には豪華な衣装やマスクにみを包んだ人々と見物客が溢れます。
このカーニバル、日本語では『謝肉祭』と訳され、もともとはキリスト教にまつわるお祭りなのです。
キリスト教の最も重要な行事ともいえる、“復活祭 Pasqua”。
その復活祭の46日前の水曜から復活祭前日までの期間を“四旬節”と呼び、この期間はキリストの苦難を考え、信者たちは断食や生活を節制して心身を清め、復活祭を迎える準備期間とされています。
断食のために肉食を絶たなければいけない四旬節の前に、ご馳走をたくさん食べて陽気に賑やかに過ごしたそうで、その名残がカーニバルとなったとのこと。
かつて階級制度がとても厳しかったヴェネツィア共和国では、この時期だけは身分に関係なく、無礼講で騒ぐことが許され、仮面を付けることで身分を隠し楽しんだのだそうです。
今日は、ヴェネツィアとヴィアレッジョのカーニバルの様子をご紹介します。
こちらは、ヴェネツィアのカーニバルの様子。
まさに想像通りの仮装!
ものすごい仮装をした人たちが、観光客に混ざって普通に歩いています。
『写真撮ってもいい??』と聞くと、一様に声は発さず、ゆっくりと優雅にうなずきます。
期間中、イベントとして行列や仮面コンクールなども行われます。
ヴェネツィアの街を歩いていると、衣装や仮面を扱うお店に出会います。こちらは、あまりに素敵な佇まいに、思わず私が飛び込んでしまったお店。
優しそうなシニョーラが、仮面の装飾を手作りしていました。お店の中はドレスやフロックコート、帽子や仮面が所狭しと並べられ、まるでオペラの衣装部屋のよう!いえ、中世貴族たちのお屋敷の衣装部屋はこんな感じだったのかしらと思うと、わくわくが止まりませんでした。
しばらくシニョーラの手仕事の様子と店内を見せてもらい、夢見心地でお店を後にしました。
こちらは、トスカーナ州のヴィアレッジョのカーニバルの様子。
ヴェネツィアの仮装とはまた違い、いくつもの大きな山車が出ます。山車の上には巨大なオブジェ。
実在の政治家や芸能人、サッカー選手のオブジェもあり、テーマパークのパレードのようです。
踊り子と観客の距離が近く、決して大きくはないヴィアレッジョの街全体が一体となって盛り上がっています。
各地域、それぞれに個性的なお祭りがあり、カーニバルの時期ならではの伝統的なお菓子もたくさん。
2月~3月にイタリアを旅行される際には、ぜひカーニバルの様子もお楽しみください♬