Festa della donna ～ミモザの日～

みなさま、こんばんは！
お元気でお過ごしですか？？

さて、3月8日は何の日かご存知でしょうか？
毎年3月8日は国際女性デー、国際女性の日、と呼ばれる記念日。
起源は1904年3月8日、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが行われ、1910年コペンハーゲンでの国際社会主義会議で『女性の政治的自由と平和のために戦う日』と提唱したことから始まりました。

この3月8日、イタリアでは『ミモザの日』、“Festa della donna”と呼ばれます。
男性が感謝を込めて、母親や妻、同僚や友人に、幸福や愛の象徴でもあるミモザを贈る習慣があります。

実際、3月になるとイタリアの街中では、お花屋さんやスーパーにまで、大小さまざまなミモザの花束が登場します。道端の花売りの人々のカゴにも、ふわふわのミモザが。
ミモザの元気な黄色や、ふわふわとした可愛らしさが、気分を明るく優しくしてくれます。
そして、ミモザの花束を手に歩くイタリア人男性たちの、なんと素敵なこと！
奥様やパートナーに贈るのでしょう、若い方からお年寄りまで、黄色い花束を手に歩く姿は本当に素敵です。
そして、その向こうに女性たちの笑顔が見えるようで、こちらまでなんだか心があたたまります。

さて。
昨日のピアッツァイタリアでの出来事です。
いつものように生徒さんをお迎えすると、ある男性の生徒さんが4つの大きな花束を抱えていらっしゃいました。
ミモザと白いバラの、優しい表情の花束を、クラス担当のマルタ先生、スタッフの私、そしていつも一緒にお勉強をしていらっしゃるクラスメイトの生徒さんにプレゼントしてくださいました！！

あんまり嬉しいサプライズにびっくり。
わざわざお気に入りの遠方のお花屋さんまで足を運んでくださり、花束がつぶれないように人の少ない電車を選び、乗り継いでご来校くださったとのこと。
そのお心と優しさが嬉しく、大感激です。本当に本当に嬉しかったです。ありがとうございました！
毎年3月8日、奥様にも必ずミモザを贈られているそうです。

女性だから、男性だから、ではなくて、世界がお互いに尊重し合って、
こういうフェスタの時には、恋人にも家族にも、友達にも、『あなたが居てくれてうれしい』『ありがとう』と、笑って一緒に居られたらいいなと思います。

イタリアの人々は、日常の中で大切なひとを笑顔にする方法をよく知っているように思います。豪華な品物でなくていい、相手を想いながら贈り物を用意する時間や、思いやりのある言葉…目に見えないそんなものが、一番あたたかく心を満たすのかも知れません。

明日はミモザの花束とともに、大切なひとと笑顔で過ごしてみてはいかがでしょうか♪
世界にたくさんの『ありがとう』と、笑顔が溢れますように。